上尾市の音楽教室 Tutti・トゥッティ/ピアノ・オルガン・リトミック


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あにまるメモ

子猫物語

通勤途中のある道端、子猫がうずくまっていた。
声をかけると人なつっこく近寄り、あまえてくる。
痩せてはいるが、感染症にもかかっている様子。
ちょっと時間があったので、家に帰り、餌をもってきて与えた。しかし猫は甘えるほうが優先で、えさには見向きもしない。
2日目同じ所に子猫はいた。私を見ると、あまえ、そして、私の足をよじ登ってきた。
楽良がいなくなり、半年経っていたので、ララの生まれ変わりにしては、まだ早すぎる。
どんなに媚びても飼ってくれないと感じ、こねこは、しばらく姿をみせなかった。
1ヶ月以上経ち、いつもの通勤路の道の真ん中にある物体がみえた。 例の猫だ!  道の真ん中で声をかけても動かない。  死んでいるのか?と近寄ると、かすかに、首を持ち上げた。道の真ん中で車に轢かれること間違いなし。
抱き上げ道の端に移動させる。 前回見たときよりもこの上なく痩せている。 買い物袋の中から食べ物を出し与えるが食べない。
家に帰りお刺身と水を持って猫のところへ行くと、近所の人も『何にも食べないんだから』と気にしている様子。…まさしくこの世に未練はないとばかりに道路の真ん中でうずくまる。…《猫の自殺願望か?》 私は食べられるように子猫の体の治療を試みた。
すると、ちょっと《舐めた》よしその調子と声をかけながら、刺身を与えるとやがて食べ始めた。
一切れの刺身は無駄にならなくて済んだ。
近所の人は『生でも煮ても食べないんだから』と言っていたが、刺身を食べたのを見て、奥の路地に連れて行った。
少しは生きる気になってくれたかな?と思いながらその場を離れた。